マウス表現型解析技術室では、ヒト疾患病態の理解と遺伝子機能の解明を目指して、700以上の項目を体系的に検査する表現型解析プラットフォームを構築し、遺伝子改変マウスを中心に表現型を網羅的に解析する『マウスクリニック』を実施しています。また、国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC: International Mouse Phenotyping Consortium)に参画し、その表現型解析結果を公開すると共に新たな解析技術の開発を行っています。


Mission

  • マウスにおける体系的かつ網羅的な表現型解析プラットフォームの開発
  • 国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC)参画による国際貢献
  • 国際標準表現型解析手法の国内研究コミュニティーへの提供
  • 新規表現型解析法の開発
IMPC_logo 日本マウスクリニックはIMPC (International Mouse Phenotyping Consortium) の一員です。
IMPCで実施する全ノックアウトマウス系統の開発及び表現型解析結果は、 「IMPCへの参加活動」 ページにおいて、遺伝子シンボル名および表現型情報から検索することが可能です。


最 新 情 報

2023/12/26 次世代電子顕微鏡技術に関する総説論文がJournal of Molecular Cell Biology誌に掲載されました。田村室長が参加したこの論文は、理研BDR、理研IMS、京都大学、日本電子との共同研究の成果によるものです。
Son R. et al., Journal of Molecular Cell Biology 2023. mjad081
2023/08/31 DHX9遺伝子のヘテロ接合型機能喪失変異が神経発達障害と関連することを明らかにした学術論文がEuropean Journal of Medical Genetics誌に掲載されました。この論文は慶應大学、新潟大学、国立遺伝学研究所との共同研究の成果です。
Yamada M.et al., European Journal of Medical Genetics 2023. 66: 104804.
2023/04/01 マウス表現型解析開発チームを再編し、新しい基盤技術開発プログラムとして、マウス表現型解析技術室が2023年、4月に発足しました。
2023/04/01 山田開発技師、古瀬上級研究員、田村チームリーダーの記事「日本マウスクリニック」が遺伝子医学44号に掲載されました。
https://www.medicaldo.co.jp/gene/g-m44.html
2023/04/01 血算検査の測定機器をXN-1000V (sysmex) に更新しました。
生化学検査のLD,ALPの測定法を、JSCC法からIFCC法に変更しました。
2023/02/16 理研BRC 女性研究系職員のインタビューが、2022年度理研ダイバーシティ大賞を受賞しました。
https://web.brc.riken.jp/ja/archives/news/20230330_01
2023/01/31 マウス表現型解析技術室が参加するIMPCプロジェクトのECGの総説論文がMammalian Genome誌に掲載されました。
Oestereicher MA. et al., Mammalian Genome 2023. 34:180-199.
2023/01/23 慢性腎臓病(CKD)や末期腎不全(ESRD)に関与すると考えられる三次リンパ組織(Tertiary lymphoid tissue: TLT)に関する論文がNephrology Dialysis Transplantation誌に掲載されました。この論文には田村室長がイメージング解析で参加しました。
Sato Y. et al., Nephrology Dialysis and Transplantation 2023. 38: 26-33.
2022/12/08 X線顕微鏡による高精細腎臓形態解析法に関する研究論文がMicroscopy誌に掲載されました。この研究は理研エンジニアリングプロジェクト、京都大学、及び株式会社リガクの共同研究による成果です。
Kunishima N., et al., Microscopy 2022. 71:315-323.
2022/10/28 Exocyst Complex Component 3-like 2遺伝子の心臓形成時の機能に関する研究論文がLife誌に掲載されました。この論文は、滋賀医科大学、筑波大学、神戸学院大学、慶應大学との共同研究の成果です。
Watanabe C. et al., Life 2022. 12:1730.
2022/10/21 Scl39a13/ZIP13遺伝子の心臓血管系恒常性維持に関わる機能についての研究論文がPLOS ONE誌に掲載されました。この論文は、徳島文理大学、長浜バイオ大学、理研IMS、カズサDNA研究所、ポルトガルMaria Hospitalとの共同研究の成果です。
Hara T. et al., PLOS ONE 2022. 17: e0276452.
2022/05/20 三浦開発技師の研究論文 "Characterization of single nucleotide polymorphisms for a forward genetics approach using genetic crosses in C57BL/6 and BALB/c substrains of mice" がExperimental Animals誌に発表されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/expanim/71/2/71_21-0181/_article/-char/en

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