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新着情報
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概要
マウス表現型解析の結果は解析プロトコールの相違に影響を受けます。マウス表現型情報を国際的に共有・統合するためには、研究所間で異なる標準作業手順書(Standard Operating Procedures; SOPs)を比較検討することが可能な情報基盤を整備することが必要不可欠です。そこで我々は、SOPsの相違を容易に比較検討することが可能な標準記述形式、SDOP(Standardized Description of Operating Procedure)フォーマットを新たに開発しました。今後、各種マウス表現型解析検査を対象としたSDOPを作成し、SDOP-DB としてWeb上に公開していきます。 SDOP-DBはマウス表現型解析プロトコール情報の国際的共有・統合のためのデータベースとして、また、その公開支援のためのデータベースとして機能します。 さらに、SDOP-DBは、ラボ独自のプロトコールにしたがって得られたマウス表現型解析検査の結果を評価する際のツールとして利用可能です。 |
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SDOP及びSDOP-DBについて
1) SDOPは、各種マウス表現型解析プロトコール情報を記述するために新たに開発されたフォーマットで(参照)、研究所間のプロトコールの相違点を直接的かつ詳細に比較検討することができます。 2) SDOP-DBは、マウス表現型解析プロトコール情報の国際的共有・統合を目的として開発されたデータベースです。 SDOP-DBにはSDOPフォーマットを用いて作成された、各種マウス表現型解析プロトコールのSDOPが収納されています。 3) 各種マウス表現型解析プロトコールのSDOPには、国際コンソーシアム(InterPhenome) が提唱しているMIMPP(Minimal Information to describe a Mouse Phenotyping Procedure)のほぼすべての情報が含まれます。また、各SDOPは研究機関/研究所の間でマウス表現型解析プロトコールの相互運用可能な枠組みを提供するために開発された国際標準のデータ形式であるPPML(Phenotyping Procedures Markup Language)と互換性を持つように開発されました。
4) 各SDOPでは、登録したプロトコール(SOPs)に基づく表現型解析結果の情報をハイパーリンクで容易に閲覧することができるので、SOPsの相違による結果の相違を、研究機関の間で比較評価することが可能です。
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