マウス表現型解析技術室
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クリニック検査(パイプライン02)




パイプライン2 (行動特性検査)

  P2-01: 明暗往来試験 (6週齢) sop_b.png

   不安のテスト:
明箱と暗箱がつながった装置で10分間の行動を観察します。明箱に進入するまでの潜時、明箱滞在時間を不安の指標とします。


  P2-02: オープンフィールドテスト (7週齢) sop_b.png

   自発活動性、新奇場面への反応性のテスト:
40×40cmのアリーナ内で20分間の行動を観察します。 活動性・情動性の指標として移動距離、中心での滞在率を測定します。


  P2-03: 社会的相互作用テスト (9週齢) sop_b.png

   社会性のテスト:
装置は3つのエリアに区切られており、どちらか片方の隅にあるケージに初めて会うマウスを入れておきます。マウスを装置内にいれ、他個体の近くにいた時間を測定して社会性の指標とします。


  P2-04: ホームケージテスト (10 - 11週齢) sop_b.png

   自発活動性、活動パターンのテスト:
24時間サイクルの明暗条件下(08:00-20:00に点灯)で、マウスの自発活動量を5日間にわたって測定します。


  P2-05: Y迷路 (12週齢) sop_b.png

   自発活動性、固執性、学習・記憶のテスト:
Y字型の三方向にアームが伸びた装置にマウスを入れてマウスの行動を観察します。移動距離、アームへの進入回数、同じアームに続けて入るかどうかを測定します。


  P2-06: 恐怖条件付け試験 (13週齢) sop_b.png

   学習・記憶のテスト:
まず、実験装置の中で音と電撃を対提示することによって音と実験装置に対する恐怖を条件づけします(写真)。 その後、電撃を受けた装置(文脈)と音(電撃の手がかり)に対するフリージングを調べることで、 恐怖条件づけの成立の有無を評価します。


  P2-07: プレパルスインヒビジョンテスト (14週齢) sop_b.png

   突然の強い感覚刺激によって引き起こされる驚愕反応が、 先行する弱い感覚刺激によって抑制される現象をプレパルスインヒビションといいます。 このテストでは、先に弱い音を聞かせた後、大きい音を聞かせて驚愕反応の抑制を比較します。 統合失調症などの精神疾患の生物学的指標とされています。