細胞材料開発室の紹介

開発室プロフィール

 細胞材料開発室では研究者が開発した細胞材料を収集し、培養をして提供していますが、最も重要なミッションは細胞材料の標準化です。標準化した細胞を用いなければ、実験の再現性は保証できず、研究材料として有意義なものとはなりえません。細胞材料の標準化が重要であることを示す事実として、当室で寄託を受けた細胞に関して、約30%の細胞にはマイコプラズマ汚染が検出され、また、約10%の細胞は他の細胞の取り違え細胞です。こうした事実を受け、当室では、マイコプラズマ汚染がなく、かつ、他の細胞との取り違えのない細胞材料の提供体制を完備しました。これに加えて、細胞材料の「遺伝子発現プロファイリング情報」や「エピジェネティックな修飾に係る情報」などを試料付随情報として付加できれば、細胞材料の価値が高まり、また、より高度な細胞材料の標準化につながるものと考え、その技術開発にも取り組んでいます。生物学は、「遺伝子を自由自在に操る時代」から「細胞を自由自在に操る時代」へと変遷しつつあります。iPS細胞の開発はその象徴とも言えます。そこで、従来の培養細胞株に加えて、ヒト体性幹細胞(臍帯血、間葉系幹細胞等)、胚性幹細胞(ES細胞)、及び、iPS細胞も提供しています。

室長 吉木淳(農博)

室 長 中村 幸夫 (医博)

開発室運営のページへ

事業内容

マウスMC3T3-E1細胞 間葉系幹細胞
GMP施設における培養作業 細胞保全室全景
  • ヒト由来培養細胞
    主に癌細胞株
  • 動物由来培養細胞
  • 健常日本人由来細胞
    EBV不死化細胞
  • 園田・田島コレクション細胞
    世界の様々な人種民族に由来するEBV不死化細胞
  • 後藤コレクション細胞
    Werner症候群患者に由来する線維芽細胞及びEBV不死化細胞
  • ヒト臍帯血
    未培養細胞
  • 胚性幹(ES)細胞
    マウスES細胞(含核移植ES細胞)、サルES細胞、ヒト
  • iPS細胞
    マウス、ヒト

技術開発

  1. 細胞材料の標準化に係る技術開発
  2. 多能性幹細胞の樹立・維持培養・保存等に係る技術開発
  3. 多能性幹細胞から機能細胞を分化誘導する技術開発
  4. 多能性幹細胞から分化細胞株を樹立する技術開発

マウスiPS細胞 (蛍光顕微鏡写真)

戻る